節あり無垢材を使う理由とは

愛すべき節たち

私たちの作る家具は「節のある無垢材」を使用しています。

樹木の成長にしたがって枝が中に包み込まれた部分を節と呼び、

その節を生かした家具を作っています。節の入り方や木目の力強さには、

本物の存在感があり、それが大きな魅力の一つです。

(セルバテーブル)

無垢材は天然ものですので、節の量、サイズ、入り方をコントロールできません。

個性を生かせるよう、一つ一つの形と向き合いバランスを考えながら、

板を組み合わせてテーブルを作っています。節との出会いは一期一会です。

 

お手頃価格で「節あり無垢材テーブル」をご提供させていただいているため、

お客様のリクエストに全てお応えできないのが非常にもどかしいです。

ただ、お手元に届いたテーブルとその節の個性に愛着を感じていただけたら幸いです。

 

節あり無垢材を使う理由

木材は一本の木から用途に合わせて裁断されるので、節があるのは当たり前です。

ただ日本の家具業界では、節あり木材は規格外とみなされます。節のない一等材は価格が高く、

木材の流通量では2割程度しかありません。

デザイン性があり長く使える家具が欲しいけど、高くて買えないようじゃ意味が無い。

そこで私たちはあえて、自然の質感を持つ、節あり無垢材を使うことにしました。

でも無垢材の節を活かすためには、一手間かけなければいけません。

丁寧にパテ埋めをしたり、大きさや木材を並べた時の数を調整したり。

節のない高級な材を使うよりも、いっそう時間がかかります。

手作業に時間をかけながらコスト面にも考慮し、ベトナムに生産拠点を移す決断をしました。

 

ベトナムで生産しています

ベトナム自社工場で生産管理をはじめて、約10年。

ベトナム人の手先の器用さと勤勉な労働力が大きな力となっています。

無垢材は家具になった後も生きているので、呼吸をし、伸び縮みします。

長い年月をかけ、キズ、汚れが味となり、使い込むほどに風合いが出てきます。

Amocc Furnitureでは、自然の美しさを表現した家具を作っています。

 

材料について考える

当店で使用している無垢材は、主に北米から仕入れています。

木と長く付き合う作り手としては、環境問題についても考えざるをえません。

昨今問題になってる地球温暖化は、熱帯雨林の伐採が原因だと言われています。

一方、一本の木が育つのに理想的な気候、風土を持つ北米の森林は、

昔から植林活動が盛んで、伐採量よりも植林、成長した木の方が多いのです。

(写真はイメージです)

北米の広葉樹はきちんと森林管理され、地球環境に配慮した木材です。

製材した後には自然乾燥させ、更に乾燥工場で含水率が8%以下になるまで乾燥させます。

家具を作るのに、品質の安定性と十分な供給量があります。

こういった理由から、ベトナム工場とはちょっと遠い北米産を使用しています。

Wテーブルリップチェア

木が育つには、人間一人分の人生ほどの長い年月が必要です。たくさん作って、

たくさんの人に使ってもらいたいという想いと矛盾するかもしれませんが、

大切に作って、必要なひとのもとに届いて、愛情をもって使ってほしい。

そんな気持ちで材料と向き合っています。

お客様の手元に届くまでの道のりに思いを馳せていただいて、ご愛用いただければとても幸せです。

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